溝の口のハザードマップを公的データで引いてみた。多摩川が近いので洪水が一番かと思っていたら、数字でいちばん高く出たのは土砂のリスクだった。洪水は想定最大で約1.75mと、思っていたより穏やかな数字だった。

溝の口駅のハザードデータ一覧

リスクの種類判定データ
洪水浸水想定最大 約1.75m
土砂災害リスクあり
液状化(地形分類)やや高レベル3/後背湿地
高潮なし該当区域なし
津波なし該当区域なし

出典は国土交通省 不動産情報ライブラリ。駅周辺の該当区域を集計した参考値。

📖 このデータの見方

  • 洪水浸水:川が想定最大規模であふれたとき、その場所が何メートル浸かると見込まれるか。「中」は浸水想定区域に入っているという意味です。
  • 土砂災害:がけ崩れや土石流の警戒区域にあたるか。「高」はリスクありと判定された区域があることを示します。
  • 液状化(地形分類):地震のとき地面が水を含んで緩む起きやすさを、土地の成り立ち(地形)から推定したもの。レベルが高いほど起きやすい傾向です。
  • 高潮・津波:海からの浸水リスク。内陸の溝の口は「なし」です。

洪水は最大1.75m、判定は「中」

洪水の想定最大は約1.75m。1階の天井までは届かないが、床上まで来る高さだ。溝の口は多摩川の支流である平瀬川などが近く、想定最大規模の雨が降ったときに浸水が見込まれる区域に入っている。判定は5段階のイメージでいう「中」で、突出して深いわけではない。

いちばん高かったのは土砂災害リスク

意外だったのがここで、溝の口で最も高く出たのは洪水ではなく土砂災害だった。判定は「高」。溝の口は武蔵野台地と多摩川沿いの低地が接する場所で、その境目には高低差のある斜面ができる。がけの近くは土砂災害の警戒区域に入りやすい。水辺だけでなく、斜面の近くかどうかも見る必要がある土地だ。

地盤は「後背湿地」、やや液状化しやすい

地盤を地形分類で見ると、駅周辺は「後背湿地」。川が運んだ細かい土が積もってできた、もともと水がたまりやすい低地で、液状化の起きやすさはレベル3「やや液状化しやすい」と出た。ただし国の総合判定の方では液状化リスクは挙がっておらず、ソースによって粒度が違う。地形の成り立ちとしては水に近い土地、という事実だけは押さえておきたい。

これは「想定最大規模」での話

洪水の1.75mは、これまでで最大級の雨を想定したシミュレーションの数字だ。毎年これだけ浸かるという意味ではない。逆に、想定を超える雨が降ればこの数字も超えうる。あくまで「最悪に近いケースで、この区域はこのくらい」という目安として見るのが正しい。

まとめ

溝の口=多摩川の洪水だと思って調べたら、数字で高かったのは土砂の方だった。水より斜面か、と一度立ち止まった。

俺なら溝の口で部屋を探すとき、低地の浸水想定よりも先に、その物件ががけの近くかどうかを地図で確認する。

水の近くを避けるか、斜面の近くを避けるか。あなたはどっちを先に見ますか?

📋 データについて

  • 洪水浸水・土砂災害・液状化・高潮・津波:国土交通省 不動産情報ライブラリ(XKT026 洪水浸水想定区域/XKT011・012・027・028 土砂災害等/XKT025 地形分類による液状化傾向図)の参考値です。溝の口駅周辺の該当区域を集計したものです。

洪水の浸水深は想定最大規模の降雨を前提としたシミュレーション値です。実際の物件のリスクは番地単位で変わるため、必ず自治体公式のハザードマップで現地を確認してください。